IP unnumbered

IP unnumberdに関して

IP unnumberedとは?

大抵の場合,Layer2:データリンク層Ethernetを用いてLANが構成される.

今やWAN側もEthernetで接続するであろう.

Ethernetはマルチアクセス環境で使用可能であるが,PPPやHDLCといったpoint to pointを前提とするプロトコルがある.

P2Pであれば対抗先機器と通信する際,自身の送出インターフェースさえわかれば相手にデータを届けることができる.

すなわち,P2Pの通信では接続インターフェースにIPアドレスを必要としない.

しかし,そのインターフェースにてIPに関する処理をする場合がある.

そこで,そのインターフェースにIPアドレスを割り当てず,そしてその他のインターフェースのIPアドレスを間借りする.これをIP unnumberedと呼ぶ.

 

設定コマンド

Ciscoルータの設定は以下の通り.

  interface p2p_interface
    ip unnumbered another_interface

設定例は以下の通り.

 interface Dialer1

  ip unnumbered GigabitEthernet0

注意点は以下の通り.

 Ethernetポートはip unnumberedを利用出来ない.

 another_interfaceのリンクがup/upの時にのみp2p_interfaceもup/upとなる.

 static routingではnext hopに送出インターフェースを指定する.

 

参考にしたサイト

【IP Unnumbered】の正しい理解、仕組みや必要性、効果、PPPoE等への適用について | SEの道標

【図解】CiscoでStatic routeのネクストホップをinterface指定のみにした場合の挙動 | SEの道標

【図解】Global IP 8個(固定IP8)の設計, 使い方~NAT利用,使えるアドレス数,IP Unnumbered~ | SEの道標

PPPoE(LAN型払い出し)Ciscoルータのインターネット接続設定例

Understanding and Configuring the ip unnumbered Command - Cisco

 

感想

ブログむずかしい.

仕事ではPPPoEはほとんど使わず,この技術への理解が浅かったが,改めて調べると理解が深まった.